税理士業界で働きたい受験生「会計事務所で働きたいけれど繁忙期はいつでどのくらい忙しいの?転職したら受験勉強を続けることは可能なの?」

こういった疑問にお答えします。

この記事を書いている私は税理士として独立開業する前は会計事務所と受験勉強を長年両立してきました。その結果時間はかかりましたが税理士の資格を取得することができています。

「会計事務所で働きたいけれど受験勉強と両立することは可能ですか?」と質問を受ける機会があるので記事にしてきました。

仕事と勉強を両立するので決して楽ではありませんが不可能ではありません。そこで税理士業界の繁忙期や残業時間について詳しく解説してみたいと思います。

税理士業界の繁忙期

一年中忙しそうに見える税理士業界。ですが税理士は繁忙期と閑散期の差が大きいです。ここでは繁忙期についてお伝えします。

税理士の繁忙期と言いますと大体の人が確定申告の時期だと思われますが、まさにその通りです。確定申告と言うものは殆どの人が同じ時期に行います。ですから2月から3月は最も忙しい時期と言えます。

その次に多いのは会社の決算の時期の4月から5月です。大体の会社は3月が決算の所が多いです。業務内容的には確定申告程に量は多くは無いのですが、何しろ会社単位ですので間違えは許されません。そういう意味では神経を使って大変な時期と言えます。

その次に忙しいのは誰しも知っている年末調整の時期です。会社から依頼を受けて年末調整の業務代行を請け負う事が多いです。ですが、最近は会社内で処理している所もありますが、そうでない所が多いですので今でも請け負う量は多いです。

年末調整は正確な書類を作成しないといけませんので、手間がかかる仕事だと言っても過言ではありません。そういう意味で12月~1月も繁忙期です。

まとめますと繁忙期の時期は12月から6月までが繁忙期と言えます。一年の内の半分が殆ど忙しい時期です。

税理士業界の閑散期

閑散期はもちろん繁忙期の逆の7月から11月までです。とは言っても繁忙期と比べて仕事の量が少ないというだけです。この時期は定時に帰る事が出来ます。

基本的に閑散期の仕事はクライアント企業へ出向いて経理が正しいかというチェックする業務ぐらいで大きな仕事はありません。その他には月次決算といって、正確な業績を報告する為に月ペースで決算を業務する業務ぐらいです。

閑散期は個人の確定申告などの臨時業務がありません。ですから、もし就職を決めたいのでしたら閑散期がお勧めだと言えます。

そもそも税理士の仕事は、繁忙期と閑散期が丁度半年ごとに分かれています。ですから、プライベートの時間も繁忙期と閑散期に合わせて休暇を取ったりします。

ただ閑散期と言っても、結局は取引先やお客様に合わせないといけません。閑散期なのにきちんと時間管理や業務管理を行わないと折角の閑散期が仕事で埋まってしまい、結局一年中忙しい思いをしなくてはならなくなります。

逆に仕事の調整をして、計画的に休みを取れば体の負担なく仕事をする事が出来ます。もし、仕事に追われてしまっていると感じましたら一度自分の作業スケジュールを考え直す必要があります。

税理士の日常業務とは?

1)独占業務

独占業務とは税理士の業務は、税務代理といって、税務署等への申告や申請を行う事が出来ます。税務調査に立ち会って納税調査の対応を行います。そして税務署に提出する書類を作成して提出します。

その他には税金の計算や、税務の相談を受けます。

2)独占業務以外の仕事

独占業務以外の仕事として、会計業務を行います。これは試算表、決算書を作成する事です。その他としてはコンサルティング業務として経営、税金などのアドバイスを行います。会計業務で作成した決算書を元に、節税対策や資金繰りのアドバイスをします。

アドバイスをする為の相談は、起こってからではなく、起こる前に的確な判断で素早く行う事で素早く解決する事が出来ます。

保険代理店業務などのような税理士業務と信和性が高い業務などをします。また、裁判所の民事、家事調停制度における調停委員としての業務、現物出資等の有資格者としての業務も行います。

保佐人や補助人として法的、財務的側面から被後見人、被保佐人、被補助人をサポートします。

地方公共団体の外部監査人としての業務も行います。税金の使途をチェックして、社会公共の利益を守ります。

このように色々な仕事があります。繁忙期の年末調整や確定申告を行いながら作業しますので大変という事はわかると思います。

繁忙期の残業時間はどのくらい?

税理士の繁忙期は本当に忙しいです。税理士事務所によっても違いますが、一カ月に30時間から40時間ぐらいが平均と言えます。

個人の税理士事務所ですと、担当件数が多くなります。もちろん多くなればなるほど、負担が大きくなります。顧問先の対応に常に追われていることも原因です。

繁忙期になりますと、一日で終わらす業務が追い付かなくなってしまいます。その為、休日出勤になり残業をする事になってしまいます。多い時は100時間を超えてしまう所もあります。

どの仕事にも繁忙期はありますし、残業もあります。その事を踏まえて残業は入社したら必然と付いてくるものと考えた方がいいです。

残業時間というは入った税理事務所によって変わります。それに残業した分、残業代として給料にするのはもちろんの事、繁忙期の時期の残業した分を次の月に給料の倍を支払う所もあります。

もし残業をなるべくしたく無いとの事でしたら、決める時に残業がなるべく無い所を選ぶようにしたりして、就職した方がいいです。入ってから残業が多いから辞めるというのは勿体ない事です。

繁忙期には残業になるのは分かっていますので、出来れば自宅から近い事務所に決めた方が負担にならないのでいいと思います。

繁忙期でない閑散期に受験勉強をしよう

税理士試験は暗記と速記力、計算力が重視される試験です。そのような力を磨くためには、まずは専門書や条文を読むのが必要です。閑散期に受験勉強した方がいいという理由は、繁忙期を除いてしまいますと、閑散期は忙しくないからです。

その時間に専門書や新聞を読んで財務の知識を頭に入れて、尚且つ業務で分からない事はとことん意味が分かるまで理解するようにして、分からない事が無いようにする事が必要です。

こうする事により、同じような案件があった時には素早く対処出来ます。スピードもあがります。仕事をしながらの勉強は大変ですが、その分充実して仕事が出来ます。

閑散期を狙って受験勉強をすると、残業が少なく休みを取りやすいだけではなく、転職先に移ってからでも楽に仕事を覚える事が出来るというようにメリットが大きいからです。

そのために、繁忙期の時から閑散期になってからの勉強スケジュールとかを考えて置きますと実際に勉強する時にすんなりと始める事が出来ます。

税理士試験の勉強は閑散期に集中して勉強したかしないかで合否が分かれて来ます。小まめに勉強するよりも時間がとれて集中して勉強した方が効率いいからです。

転職は閑散期にしよう

転職は閑散期にした方がいいです。その理由としては、大体仕事が合わなくて辞めていく人の多くは、閑散期に入る6月ぐらいに辞めるのが多いからです。その理由は色々ありますが、第一に所長が繁忙期は辞めないでもらいたいというような説得、繁忙期に辞めて周りに迷惑を掛けたくないと考えている人が多いからです。

その結果、欠員が出てしまい。6月から10月までは税理士事務所の採用が増える傾向があります。ですからせめて6月中には転職サイトなどでエントリーを進めておいた方がいいかも知れません。

欠員が多くいる状態で繁忙期を迎えたくないというのはどこの事務所でも同じだと思います。

税理士事務所の転職へのタイミングや勉強の時期をお伝えしてきました。ですが、本気になれば繁忙期の間でも無理しない程度に勉強する事が出来ます。大事なのは常に勉強して試験に合格すると思う意気込みが大事だと思います。ネットで検索すると沢山の転職サイトが出てきます。繁忙期で勉強する暇が無いようでしたら、転職サイトに登録してエントリーだけでもしておくといいかも知れません。

普段から転職や受験に向けて目を向けていれば、自然とやる気やモチベーションがあがります。合格するよう祈ってます。