2014年以前にはなかった白色申告の帳簿付けですが、2014年からは帳簿付けが義務化されました。帳簿には、日々の売り上げ、燃料代や道具代など、仕事を遂行するに当たりかかったすべての支出レシートや領収書を管理しておかなければなりません。管理を怠ると経費の計上ができなくなり、大損してしまうことがあります。

そのため、大工で一人親方の道を選んでいる人の多くは、メリットの多い青色申告を選ぶ傾向にあります。現在では会計ソフトが多く出回り、帳簿付けも容易になってきました。

専門知識や会計処理経験がない人でも簡単に使えるソフトもあるため、若い一人親方を中心に会計ソフトを使用した申告が増加しています。ソフトによっては経費や現金出納のすべてを管理してくれるので、税理士を雇ったりする必要なく出費が抑えられると人気を集めています。

融資やカードを作るのが難しい

一人親方になると事業主として社会から認識されます。そのため、無申告や開業届けを出さない、屋号名の口座がない一人親方の場合は、運用資金の調達で銀行や信用金庫などの金融機関を利用したくても審査さえ受け付けてもらえないことがあります。

特に開業届けに関する書類を納税所に納めていない時点で、信用度は低くなり、融資を申し込んだとしても受け付けてもらえないか「納税証明書」の提出を求められてしまいます。また、銀行口座の取引明細を求められても屋号名での取引がない場合、「屋号がない」と判断され、金融機関は事業主として認めてくれないケースもあります。

一事業主として社会から認めてもらうためにも、一人親方になると決めたら、申告をすること、開業届けを提出すること、屋号名の口座を作ることを忘れずに行いましょう。

無申告では儲からない?

一人親方として、収入を得る道を選ぶと自由度は高く収入のすべてを得ることができます。しかし、その一方で事業にかかる燃料費や工具代など費用のすべてを自分で払わなければなりません。経費を計上したとしても納税額が増え、純利益に対する認識が甘くなってしまう傾向にあります。年間の売り上げから経費を引いたものが純利益となりますが、純利益には納税義務が発生します。純利益や税金に対してどんぶり勘定になってしまうと想像以上に利益を上げることができず儲からないという状況を引き起こします。

一事業主として経営を成功するためには、年間の売り上げ、経費、純利益の流れを常に把握し、税金を引かれても多くのお金が残るように対策をしなければなりません。さもないと、経営を続けることは難しくなり、私生活にも大きな影響を及ぼしかねません。