領収書の偽造の手口で多いのが宛名の変更です。宛名は取引先が書き込むのが一般的ですが、書かないでもらうことが取引先によってはできます。宛名がない領収書を入手できれば、自分が支払ったものとして社内で清算できるでしょう。

会社側は領収書の偽造を疑っていなければ、領収書を信用してしまい、簡単に支払いをしてしまいます。使用目的や使用意図などを確認するルーティーンが出来上がっていないと、防止するのは難しいかもしれません。

無記名の領収書を発行しないように取引先に呼び掛けることも重要になります。また、宛名の変更では宛名を消すという偽造方法もあります。普通は消せないボールペンで領収書は書いてもらうのですが、消せるボールペンやシャープペンなどで書いてもらい、後で宛名を変更するやり方です。

どちらの領収書の偽造でも協力者がいれば簡単にできます。

架空取引での領収書の偽造

架空取引での領収書の偽造という方法もあります。支払ったかのように見せて領収書を偽造する方法です。

この方法では取引先の領収書さえ手にいれることができれば、会社を騙すことは難しくありません。本当にあった取引に紛れ込ませることで、偽造を見抜きにくくすることもできるからです。日常的に取引がある会社の領収書であれば、何の疑問もなく清算してしまうことが多いです。
また、取引先の名前を使った架空接待の領収書偽造という方法もよくある手段です。実際に接待がある取引先の名前を使って、さも接待したかのようにお店の名前で領収書を作り、会社からお金を騙しとる手口になります。

飲食店の領収書は一般に販売されている領収書を使っていることが多いので、手に入れやすいという利点があります。ただし、金額が多くないので、繰り返し同じ手口で偽造する人が多いです。

領収書の金額水増しによる偽造

金額の水増しという方法も偽造手段としてあります。領収書は一般的には最後に書き足せないように線を引くものです。しかし、線を引く習慣がない会社などの領収書はゼロを加えるだけで、大きなお金を手に入れるチャンスと考える人がいるのです。

例えば、1万円が10万円の領収書に変わると分かると、偽造してしまう人がいるでしょう。この偽造方法は簡単ですので、誰でもできます。そのため、偽造の初心者が出来心でする可能性が高いです。

見つかりやすい方法ですのでチェックする側が、しっかりしていれば見逃すことは少ないです。ただし、マニュアル通りに仕事をしていると見落とす確率は低くありません。水増しの偽造があるということを認識しておくことが重要でしょう。